第4回京都文学賞の実施に向けて

 気候変動、武力紛争、コロナ禍など、現代は一歩先が見通せない「不確実な時代」と言われています。京都文学賞は、平成30年の「世界文化自由都市宣言」40周年を契機に創設されました。宣言では、京都(=世界文化自由都市)を「全世界のひとびとが、人種、宗教、社会体制の相違を超えて、平和のうちに、ここに自由につどい、自由な文化交流を行う都市」と謳っております。まさに今、こうした理想の追求が求められるのではないでしょうか。
 真摯に紡がれた文学や小説には、困難に立ち向かうための手掛かりや新たな問いが織り込まれているに違いありません。令和3年度の第3回京都文学賞では、国内外から3部門合わせて270作品もの御応募を頂き、一般部門で『備忘六』(出版化調整中)、中高生部門で『闇に浮かぶ浄土』(祥伝社から刊行予定)が最優秀賞に輝きました。第4回となる今回は、募集から選考・表彰まで2箇年の運営スケジュールに変更することで、より丁寧な選考を実現し、京都文学賞の価値を更に向上させるため、新たな賞の創設を検討しています。これまでの受賞作に続き、読む人に「こういう世界/京都もある」と自由で多様なあり方を示し、「明日も生きよう」と思わせるような、確かな未来を生み出す作品を心からお待ちしています。

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第4回京都⽂学賞(令和4.5年度)
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