最終選考委員・アンバサダー(応援大使)
最終選考委員
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いしい しんじさん(作家)
これまで、さまざまな作品が寄せられてきました。職人の葛藤、野球に懸けた青春、映画への情熱、外国人の彷徨、平安貴族の恋、幕末の志士たちの声、大学生の与太話・・・。すべてをうけとめる、希有な場が京都です。今回はどんな物語が、この街をいろどるのでしょう。
プロフィール
1966年大阪市生まれ。京都大学文学部仏文学科卒。94年『アムステルダムの犬』(講談社)でデビュー。『麦ふみクーツェ』(理論社)で第18回坪田譲治文学賞、『ある一日』(新潮社)で第29回織田作之助賞、『悪声』(文藝春秋)で第4回河合隼雄物語賞、『チェロ湖』(新潮社)で第76回芸術選奨文部科学大臣賞受賞など著作多数。25年『先生の庭』(港の人社)、26年『人生不案内』(新潮新書)を刊行。現在、京都市在住。これまで「明倫レコード倶楽部」(京都芸術センター事業)のほか、京都の書店と連携したイベントに多数出演。 -
撮影・富本真之澤田 瞳子さん(作家)
京都は昔も今も、多くの人々を惹き付け続けるエネルギー溢れる地です。古いものも新しいものも、理知的なものも不可思議なものも、すべてが違和感なく溶け合う町の新しい断面が、「京都文学賞」で読み手・書き手双方に提示されることを心より願います。
プロフィール
1977年京都府生まれ、京都市在住。同志社大学文学部卒、同大学院文学研究科博士課程前期修了。奈良仏教史の研究に携わった後、2010年『孤鷹の天』(徳間書店)で小説家デビュー。翌年、同作で第17回中山義秀文学賞を、12年の『満つる月の如し 仏師・定朝』(徳間書店)で第2回本屋が選ぶ時代小説大賞及び第32回新田次郎文学賞をそれぞれ受賞。16年『若冲』(文藝春秋)で初めて直木三十五賞候補となり、翌年、同作で第9回親鸞賞を受賞。21年『駆け入りの寺』(文藝春秋)で第14回舟橋聖一文学賞、『星落ちて、なお』(文藝春秋)で第165回直木三十五賞を受賞する。他の著書に『火定』(PHP研究所)、『落花』(中央公論新社)、『輝山』(徳間書店)など。25年『しらゆきの果て』(KADOKAWA)、『京都の歩き方:歴史小説家50の視点』(新潮社)、『梧桐に眠る』(潮出版社)、26年『春かずら』(幻冬舎)、『京都折々暮し』(徳間書店)、『金波銀波』(中央公論新社)を刊行。20年に京都市芸術新人賞を、21年に京都市文化芸術きらめき賞及び京都府あけぼの賞を受賞。同志社大学客員教授。 -
©森山祐子/anan藤野 可織さん(作家)
小説を書くということは、これまで知られていなかったこと、気づかれなかったこと、見過ごされてきたこと、見捨てられてきたことに新しい名前をつける仕事だと思っています。この土地にずっと住んでいる者として、予想もしなかった京都を見せてもらえるのを楽しみにしています。
プロフィール
京都市生まれ。同志社大学大学院修士課程修了。出版社でのアルバイトを経て、2006年「いやしい鳥」(『いやしい鳥』河出文庫)で第103回文學界新人賞を受賞し、作家デビュー。13年「爪と目」(『爪と目』新潮文庫)で第149回芥川龍之介賞を受賞。14年『おはなしして子ちゃん』(講談社文庫)で第2回フラウ文芸大賞受賞。他の著書に『ドレス』(河出文庫)、『私は幽霊を見ない』(角川文庫)、『ピエタとトランジ』(講談社文庫)、『来世の記憶』(KADOKAWA)、『青木きららのちょっとした冒険』(講談社文庫)など。26年に絵本『ぎんいろせいじんのやくそく』(岩崎書店)、『どんないえ?』(岩崎書店)を刊行。13年京都市文化芸術表彰(きらめき賞)、京都府みやこの文化輝き賞及び京都府あけぼの賞受賞。16年京都府文化賞奨励賞受賞。22年京都市芸術新人賞受賞。
アンバサダー(応援大使)
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©文藝春秋写真部川越 宗一さん(作家)
京都という街は長い歴史がありつつ、今もたくさんの人が住み、発展や変化を続けている場所です。皆さんが作品という形で写しとった唯一無二の場所に出会えることを、楽しみにしています。
プロフィール
1978年鹿児島県生まれ、大阪府出身。京都市在住。龍谷大学文学部史学科中退。2018年『天地に燦たり』(文藝春秋)で第25回松本清張賞を受賞しデビュー。短編『海神の子』(「オール讀物」同年12月号掲載)が日本文藝家協会の選ぶ「時代小説 ザ・ベスト2019」(集英社文庫)に収録(同作品は、21年文藝春秋から刊行)。19年刊行の『熱源』(文藝春秋)で第10回山田風太郎賞候補、第9回本屋が選ぶ時代小説大賞受賞、第162回直木三十五賞受賞、20年本屋大賞ノミネート。23年刊行の『パシヨン』(PHP研究所)で第18回中央公論文芸賞受賞。25年『大日の使徒』(PHP研究所)、26年『絢爛の法』(新潮社)を刊行。19年京都府みやこの文化輝き賞、20年京都市文化芸術きらめき賞を受賞。 -
撮影・嶋田礼奈高瀬 隼子さん(作家)
学生時代を過ごした京都は、わたしにとって未知と遭遇する場所でした。次から次へと自分の中に新しい心を発見できたのは、京都の街の力によるものだったのかもしれません。京都文学賞でどんな未知と出会うことができるのか、とても楽しみです。
プロフィール
1988年愛媛県生まれ。立命館大学文学部卒業。2019年『犬のかたちをしているもの』(集英社)で第43回すばる文学賞を受賞し、デビュー。22年『おいしいごはんが食べられますように』(講談社)で第167回芥川龍之介賞受賞。24年『いい子のあくび』(集英社)で第74回芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。他の著書に『水たまりで息をする』(集英社)、『うるさいこの音の全部』(文藝春秋)、『め生える』(U-NEXT)、『新しい恋愛』(講談社)など。26年冬、『うるさいこの音の全部』が映画化予定。 -
撮影・渡辺充俊鳥山 まことさん(作家)
帰る度に変わらない街並みの中にいくつかの自分の知らないお店や風景や雰囲気がある。古き良き様式や街並みを残しながらも、流れる時代の中で密かにうねるように変わり続ける京都の、その核となる部分を鷲掴みにし、言葉の力で引っ張り上げてくるような作品をぜひ読んでみたいです。
プロフィール
1992年兵庫県生まれ。京都府立大学生命環境学部卒業。九州大学大学院人間環境学府空間システム専攻修士課程修了。現在、兵庫県在住。一級建築士として活動するかたわら創作を続け、2023年、『あるもの』で第29回三田文学新人賞を受賞し作家デビュー。25年『時の家』(講談社)で第47回野間文芸新人賞、26年『時の家』(講談社)で第174回芥川龍之介賞を受賞。同一作品が野間文芸新人賞と芥川龍之介賞を受賞するのは史上初。同年、京都市文化芸術きらめき賞受賞。 -

凪良 ゆうさん(作家)
京都文学賞は開催の回数を重ねるとともに、受賞作の幅が広がっているようで、それが京都という街の奥深さと器の広さなのでしょうか。今年も新しい作品を読ませていただくことを楽しみにしています。
プロフィール
京都市在住。2007年に初著書が刊行され本格的にデビュー。BLジャンルでの代表作に『美しい彼』シリーズ(キャラ文庫)など多数。17年に『神さまのビオトープ』(講談社タイガ)を刊行し高い支持を得る。20年『流浪の月』(東京創元社)で本屋大賞を受賞。『滅びの前のシャングリラ』(中央公論新社)で2年連続本屋大賞ノミネート。直木三十五賞候補、吉川英治文学新人賞候補などに選ばれた『汝、星のごとく』(講談社)にて、23年に自身2度目となる本屋大賞を受賞。翌24年には続編の『星を編む』(講談社)でも本屋大賞にノミネートされた。26年に『多類婚姻譚』(講談社)を刊行し、第175回直木三十五賞候補となる。 -
©新潮社畠山 丑雄さん(作家)
現実の土地を小説に書くと、フィクションと現実の接地面の処理問題に必ず突き当たります。接地面の継ぎをなめらかにするという技術的処理にとどまらず、土地のかたちと記憶が受肉できるかどうかに成否がかかっています。京都を受肉させてください。
プロフィール
1992年大阪府生まれ。京都大学文学部卒業。現在、大阪府在住。京都大学在学中の2015年、『地の底の記憶』(河出書房新社)で第52回文藝賞を受賞し作家デビュー。地方公務員として勤務しながら執筆活動を続け、25年、『改元』(石原書房)で第38回三島由紀夫賞候補となる。26年、『叫び』(新潮社)で第174回芥川龍之介賞を受賞。同年、京都市芸術新人賞、京都市文化芸術きらめき賞、京都府みやこの文化賞、茨木市市民栄誉賞を受賞。 -

校條 剛さん(作家・評論家)
京都文学賞の応募条件の一つに「京都とのなにがしかの繋がり」を描くことという項目があります。しかし、第五回の海外部門の受賞作のように、立ち飲みの酒場を背景に展開するストーリーにいかにも京都らしい仕掛けは見られませんでした。そのことを減点と、私は考えませんでした。その酒場が京都である、そこでの人間関係も京都で出来上がったものだという認識があれば、すべてOKだと考えます。大事なことは、いかに優れたストーリーを提示するかどうかだと思うのです。
プロフィール
1973年、新潮社入社。元「小説新潮」編集長。「日本推理サスペンス大賞」など複数の新人文学賞の創設を主導する。元京都造形芸術大学・文芸表現学科教授。第1~5回京都文学賞最終選考委員。著書に『ぬけられますか・私漫画家滝田ゆう』(第20回大衆文学研究賞受賞・河出書房新社)、『ザ・流行作家』(講談社)、『にわか〈京都人〉宣言』(イースト・プレス)、『富士日記の人びと』(河出書房新社)、小説『小説作法の殺人』(祥伝社)など。現在、サスペンス小説『376万の生きざま』をネット上に連載中(honya.jp)。サイパン戦から戦後の混乱期へと続く物語を描く。 -
©文藝春秋望月 麻衣さん(作家)
第六回の開催、おめでとうございます。再び応援大使としてこの場にいられることを、心から嬉しく思っています。京都から生まれる豊かな物語が、より多くの方の心に届くことを楽しみにしています。この賞を通じて素晴らしい才能が羽ばたき、未来へと語り継がれる作品に出会えることを、私も精一杯応援させていただきます。
プロフィール
北海道出身。2013年から京都に移り住む。同年、インターネットの小説投稿サイト「エブリスタ」で第2回電子書籍大賞を受賞。主婦の友社にて書籍デビューを果たす。『京都寺町三条のホームズ』(双葉文庫)が16年度の第4回京都本大賞を受賞し、漫画化、テレビアニメ化される。他の著書に『わが家は祇園の拝み屋さん』(角川文庫)、『京洛の森のアリス』(文春文庫)、『太秦荘ダイアリー』(双葉文庫)、『託された子は、陰陽師!?』(ポプラ文庫ピュアフル)、『満月珈琲店の星詠み』(文春文庫)、『京都船岡山アストロロジー』(講談社文庫)、『旋律 君と出逢えた奇跡』(双葉文庫)、『京都梅咲菖蒲の嫁ぎ先』(PHP文芸文庫)、『京都下鴨神様のいそうろう』(角川文庫)など。23年『京都東山邸の小鳥遊先生』(ポプラ社)、24年『仮初めの魔導士は偽りの花』(角川文庫)、26年『あの日、僕と君が見た空は』(スターツ出版)を刊行。
※最終選考委員、アンバサダーのプロフィールは、2026年6月30日時点
